お酒を飲む機会が多い季節。胃や腸で吸収されたアルコールは、肝臓に送られてアセトアルデヒドという物質に分解され、最終的には二酸化炭素と水になって排泄されます。しかし、飲むペースや量が肝臓の処理能力を超えると、血中のアセトアルデヒド濃度が上昇し、翌日になっても頭痛や吐き気、食欲不振などに悩まされます。そうならないように、自分の適量を覚えておくことはもちろん、飲む前に少量の食べ物をおなかに入れておく、食べながら飲む、水を多めに飲むなどの対策をとりましょう。それでも不快な症状があらわれたら…今回は、簡単にできる二日酔い対策のレシピをご紹介します。
梅雑炊

-
栄養素(1人分)
-
エネルギー286kcal
-
たんぱく質10.1g
-
脂質5.6g
-
塩分2.1g
食欲がない時には、梅干しの風味や酸味がおすすめです。二日酔いの症状が軽い時には、雑炊などにして汁を多めにすると水分補給にも役立ちます。

材料(2人分)
-
ごはん240g(茶わんに軽く2杯)
-
梅干し中2個
-
温泉卵2個
-
小松菜30g
-
だし汁400g(2カップ)
-
塩1g(小さじ1/6)
-
しょうゆ 2g2g(小さじ1/3)
作り方
- 小松菜は茹でて3cmくらいの長さに切る。
- 温泉卵は殻ごとぬるま湯につけてあたためておく。
- だし汁に梅干しを入れて煮立て、火を弱めて2~3分煮る。
- 塩、しょうゆで調味し、ごはんを加える。煮立ってきたら器に盛り、温泉卵を割り入れ、①を添える。
小松菜ジュースといちごヨーグルトジュース

-
栄養素(1人分)
-
小松菜ジュース
-
エネルギー60kcal
-
たんぱく質1.1g
-
脂質0.2g
-
塩分0g
-
いちごヨーグルトジュース
-
エネルギー115kcal
-
たんぱく質4.5g
-
脂質3.1g
-
塩分0.1g
血液中に残っているアセトアルデヒドを早く体外に出すためには、水分を多くとることが大切です。くだものに含まれる果糖は、アルコールの分解を速める働きをします。いちごの他に、みかん、りんご、バナナ、キウイなどを使ってもよいでしょう。

材料(2人分)
-
小松菜120g
-
にんじん50g
-
はちみつ28g(大さじ1と1/3)
-
レモン汁10g(小さじ2)
-
水200g(1カップ)
-
いちご200g
-
プレーンヨーグルト200g(1カップ)
-
砂糖10g(大さじ1強)
小松菜ジュース
いちごヨーグルトジュース
作り方
-
小松菜ジュースの作り方
小松菜は水洗いし、1cmくらいの長さに切る。にんじんは薄く切る。 - ①、水、はちみつ、レモン汁をミキサーにかけ、滑らかになったら器に注ぐ。
-
いちごヨーグルトジュースの作り方
いちごはへたを取り、半分に切る。 - ①、ヨーグルト、砂糖をミキサーにかけ、滑らかになったら器に注ぐ。

宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
宗像先生のホームページはこちらから。