
部門について
マーケティング部は、一般消費者向け医薬品および化粧品のブランド戦略立案・実行を担う部門です。担当ブランドの市場構造ならびにターゲット顧客の理解、戦略の構築、中長期計画の立案、進捗管理などが主な役割です。また、営業部門、宣伝販促部門、OTC開発部門など、会社の関係部門にブランド戦略の周知や、戦略に基づく円滑な連携をはかることも大切な仕事です。
担当業務
私はマーケティング担当として、市場分析やブランド戦略立案を担っています。これまで担当したもので印象的な製品は、緊張・イライラ・不眠に効果がある漢方製剤『アロパノールメディカル』です。入社1年目から主担当として、ブランド戦略を検討するうえで様々なことに取り組みました。具体的には、OTC開発部門から新製品の処方特徴や旧製品から変更した点などの情報を入手し、他社品と比較してどのように強みを活かせるか検討しました。同時に、POSデータ分析などから、本シリーズが属する市場の状況や購買者データを確認し、ターゲットやポジショニングを含むブランド戦略と実際の店頭状況の間で乖離が起きないよう、実際にドラッグストアの現場で働く営業社員にヒアリングを行うことで、最終的に戦略の調整も行いました。現在はその戦略を基盤として、宣伝販促部門と共にプロモーションを実施し、『アロパノールメディカル』の認知・理解度向上を推進しています。

やりがい・将来のビジョン
新人の頃から責任のある仕事に従事でき、成長につながる多様な経験を積んでいる実感があります。一方で、市場調査で分かる顕在ニーズの戦略立案に終始しているもどかしさを感じることもあります。データに表れていないお客様の潜在ニーズを先取りするようなブランドを検討し、「こういうのが欲しかった」と喜んでいただきたい。そのためには、もっと店頭を訪問し、自分なりのアンテナを張りたいと考えています。また、今すぐできることとして、上司や先輩からお勧めいただいたマーケティング関連の書籍を読み、ニュースやSNSも欠かさずチェックしています。加えて、ブランドを検討するうえで有効な美意識を養うために、アートに触れる機会も意識的に増やしています。


全薬グループの魅力
昔から肌荒れに悩まされていたので、医薬品だけはなく化粧品の発売にも携われる仕事に魅力を感じています。そして、皆さん真面目で、優しく、上司も先輩も、分からないことがあれば丁寧に教えてくださる社風も好きです。特に入社1年目で主担当としてプロジェクトを推進しているとき、周囲の方が嫌な顔をせずに何度でも分からないことを説明してくれたことは感謝しかありません。おかげで数字やデータに対する苦手意識も克服できました。こうした優しさは一部の方だけでなく、すべての事業部に共通するので、どの部門が志望でも安心して入社いただけます。
ある日の業務スケジュール
- 8:30
- 出社 メールチェック
- 10:00
- 市場データをチェック
- 10:30
- 戦略策定に必要なデータを抽出
- 11:00
- ブランド戦略の資料作成
- 12:00
- ランチ
- 13:00
- マーケティングセミナーをオンライン聴講
- 15:00
- 休憩
- 15:15
- 営業部と戦略会議
- 16:00
- 販売推進部と戦略会議
- 17:00
- メールチェック
- 17:30
- 退社

学生のみなさんへ
製薬業界で活躍している人材は、数字に強い理系出身者ばかりという印象がありませんか?もちろん理系出身者の社員も多く活躍していますが、文系出身者が活躍できる環境でもあります。実際に私は文系出身。理系ほど、大学でデータを扱ってこなかったため、最初は不安でした。でも、上司から「論理やデータを重視する理系出身者だけでチームをつくると、感覚的なアプローチが欠けてしまう傾向がある。あなたの感性は強みだと意識して頑張ってほしい」という言葉をいただき、今では自信が持てるようになりました。いろいろなタイプの人がいるからこそ強い会社になると思うので、みなさんも胸を張って飛び込んでください。