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ITPの症状と診断
出血によりさまざまな症状があらわれます
血小板は、血液を固める働きがあります。出血した時、しばらくするとカサブタができて出血が止まるのは、血小板の働きです。血小板が少なくなるITPでは、出血しやすくなったり、いったん出血すると止まりにくくなります。主な自覚症状としては、次のようなものがあります。
- 皮下出血(あざ)
- 歯ぐきから出血しやすくなる
- 鼻血が出やすく、止まりにくい
- 女性は月経過多になりやすい
- 尿や便に血液が混じる
- 重症の場合は脳出血が起こることがある など
このようにITPでは、皮膚や粘膜の出血が中心にあらわれます。
[参考]
難病情報センター 特発性血小板減少性紫斑病(指定難病63)
(https://www.nanbyou.or.jp/entry/157)2024年11月12日アクセス
他の病気ではないことを確認することが必要です
ITPはさまざまな検査を行い、診断されます。
血小板数が10万/μL以下
採血して、血液中の血小板数を計測し、血小板が減っていることを確認します。
なお血小板数の正常値は15万~40万/μLです。
白血球、赤血球の数と形に異常がない
血液検査で、異常な形の赤血球がみられたり、白血球の数が減少している場合は、他の病気を疑います。
血小板が少なくなる他の病気ではないことが確認できた
血小板が減る病気やお薬がいくつかありますので、他の原因による血小板減少ではないことを確認します。
[参考]
・難病情報センター 特発性血小板減少性紫斑病(指定難病63)
(https://www.nanbyou.or.jp/entry/157)2024年11月12日アクセス
・柏木浩和, 他. 臨床血液 2023; 64: 1245-1257
(成人免疫性血小板減少性症診断参照ガイド 2023年版)
・日本小児血液・がん学会 監: 小児免疫性血小板減少症診療ガイドライン2022年版.
診断と治療社, 2022, 1-37, 52-56p