知っておきたいITPのこと
知っておきたいITPのこと

Q&A

ITPと診断されたらどのような治療が選択されますか?

  • 成人の患者さんがITPと診断されたら、まずヘリコバクター・ピロリ菌に感染しているかを確認します。感染が認められた場合は、除菌することで半数以上の患者さんは血小板数が回復します。
    感染していない、または除菌しても血小板数が回復しなかった患者さんでは、血小板数と出血の有無などを確認して副腎皮質ステロイド療法を行うか、治療せず注意深く経過を観察するかを検討します。
  • 小児の患者さんでは、血小板数に関わらず注意深く経過をみていきます。出血の程度やリスク、日常生活への影響を考慮してステロイド療法や免疫グロブリン療法の実施を検討します。
  • 副腎皮質ステロイド療法や免疫グロブリン療法を行っても血小板数が回復しない、副作用で治療を続けられない患者さんでは、体調や生活のスタイルに合わせて抗CD20 モノクローナル抗体、トロンボポエチン受容体作動薬、脾臓摘出などから治療が選択されます。
日常生活を送るうえで、注意点はありますか?

出血やあざなどには注意が必要です。

チェック
  • 風邪などの感染をきっかけとして、出血症状が出てくることがあります。このような場合はすぐ医師に連絡してください。
  • 普段からご自分の皮膚や口の中などをよく観察し、出血やあざなどがないか確認する習慣をつけましょう。
  • 歯の治療など、他科で検査や治療を受ける場合は、ご自身がITPであることを医師に伝えてください。
  • 鎮痛剤や解熱剤を飲むと出血しやすくなることがあるので、医師・看護師・薬剤師にご相談ください。
  • 身体が接触するスポーツを行うことで、出血する可能性があります。
    スポーツへの参加については医師にご相談ください